CHUGAI INNOVATION DAY 2023
claude.iconCHUGAI INNOVATION DAY 2023の要約は以下の通りです。
中外製薬は成長戦略「TOP I 2030」の一環として、研究と早期開発を強化する「RED SHIFT」を進めている。
生成AI技術の医療・ヘルスケア領域への活用について議論された。
創薬から臨床までの医療言語処理への応用
患者とのコミュニケーションへの影響
ドキュメントワークの削減
Web3.0とデジタルツインの医療への活用が討議された。
心臓血管系のデジタルツインによる自動治療システムの開発
多層的生体情報の統合による疾患予防デジタルツインの構築
ゲノムコホートを基盤とした疾患予防
分散型イノベーションコモンズについて議論された。
自己主権型アイデンティティの重要性
キュレーションの社会貢献と報酬
DAOの活用と課題
中外製薬の社内DAOの取り組み
希少疾患患者のつながりとインセンティブ設計
全体として、生成AI、デジタルツイン、Web3.0といった最新技術を医療・ヘルスケア分野にどう活用していくかについて、活発な議論が行われたカンファレンスだったと言えます。
RED SHIFT
中外製薬は成長戦略「TOP I 2030」において、RED SHIFT)を戦略のKey Driversの一つとして位置づけており RED SHIFT: REDはResearch(研究)と Early Development(早期開発)の総称。研究、早期臨床開発、製薬機能のうち早期開発にかかわる部分を含めたRED機能に経営資源を集中させ、投資を拡大することにより、価値創造の源泉である創薬からPoC取得までのトランスレーショナルリサーチ力を強化し、R&Dアウトプットの向上を図る。
生成AI技術を活用した医療・ヘルスケアの最前線
Chat GPTをはじめとする生成AI技術は、医療・ヘルスケア領域においても活用が期待されています。病気の診断や治療の最適化、創薬プロセスの効率化などにおける生成AI技術活用の取り組みを紹介し、技術・法規制・倫理面で解決すべき課題や、さらなる革新に向けた知見とアイデアを見出します。
生成AIのしくみと医療・ヘルスケアへの応用 岡野原 大輔 氏 生成AIによる新しい医療言語処理:創薬から臨床まで 荒牧 英治 氏 自己教師あり学習
「正解がタダでいくらでも手に入る教師あり学習問題」
いい説明の仕方だ、真似しようnishio.icon
この「正解の獲得コスト」があんまり理解されてないんだよな
人間の理解を超えている場合にどのようにして正しさを担保するのか
末梢神経障害
データで取るのが困難
医者が毎回「末梢神経障害があるか」を質問してデータにするののコストが高い
自然言語から
荒川「小さなコミュニティの情報価値が高まる」
Web上のデータが掘り尽くされたから
個人的な体験の重要さが高まる
→エピソードバンク
患者とのコミュニケーションの仕事、AIに奪われる?
ツールだと考えた方がいい
ツールの導入で仕事の仕方は変わらざるを得ないだろう
今まで通りのto Nのコミュニケーションは生成AIで効率化されて、より個別的なコミュニケーションに移動するのでは
海外の寄付の文化に似ている
日本は、自分の経験をシェアする人が少ない、寄付をする人が少ないのと似ている
ドキュメントワークの削減
定型的な質問をAIが前捌きする
Web3.0とデジタルツインが拓く「ヘルスケア×デジタル」の新時代
デジタルツインは、IoTを活用して現実世界の情報を取得し、サイバー空間内に現実空間の環境を再現する技術であり、現実空間の状況把握・分析、シミュレーションによる予測が可能となります。一方、次世代のインターネット技術であるWeb3.0は、オープンイノベーションを加速する自立分散型組織の基盤としても期待されています。これらの技術を創薬プロセス変革、個別化医療の実現にどう活用するのか。最先端の研究や取り組みを紹介し、あるべき未来像を議論します。
心臓血管系のデジタルツインを利用した、画期的な心疾患自動治療システムの社会実装を目指した研究開発 上村 和紀 氏 多層的生体情報の統合による疾患予防デジタルツインの構築 村上 善則 氏 国立循環器病研究センター
循環器病
循環器疾患は介護が必要になる原因の大きなもの
医療費に占める割合も大きい、ガンより大きい
心不全の予後はガンと同じ
しかし専門医は患者100人に1人しかいない
IT技術による効率化が必要→デジタルツイン
犬のデジタルツインで点滴治療の結果を推測できた
心不全治療に対する「自動運転車」的アプローチ
平均寿命と健康寿命に12年の開きがある
ガンなら予防によって医療費にを3割ほど減らせる
文教予算5.5兆円
ゲノムコホートを基盤として疾患予防
企業検診で許可を取って収集
参加の同意率、90%を超えていた
健康な企業人に関心を義務付けてるのは日本だけ
良質なデータが取れる
ポリジェニック・リスクスコア
高リスク群が同定される
運の悪い遺伝子が揃った1%の人に5倍のリスクがある
資金獲得の競争
インセンティブの再設計
自己主権型アイデンティティ
自分自身の意思で属性の提供を意思決定
キュレーションも社会貢献であり財産、コモンズ
これを作る人に報酬を渡せるようなインセンティブ設計がない
DAOが生まれてないことに対する課題
認知度のなさ
悪い事例の悪目立ち
人材的な問題
トークンや暗号通貨の側面をフィーチャーすると悪い印象を持たれてしまう
もっと広い観点での「分散的」アプローチに注目することが大事
スピンアウトしたベンチャーがある
しかし資金的に独立していないのでは
ファイザーとか
富豪の支援に依存
さまざまなステークホルダーを巻き込んでいくことが大事
DAOを製薬企業が活用するなら?
最初は中央集権的に入って行って、多様性あるコミュニティに広げていく
中外製薬
検討してる
患者のDAO
研究者のDAO
管理者なしでドライブできるのか
なんらかのキュレーション、コミュニティマネージャーは必要では
小規模で始めるならディレクションをする人が必要
何をしたいのかを前提に、中央集権的にやるのかもっと分散的にやるのかを考えたら良いのでは
ビットコインみたいにインセンティブ設計だけで完全に分散できるユースケースがすべてではない
そうそう、組織形態はツールであってそれ自体が目的なのではないということねnishio.icon 株式会社と大学法人以外の組織形態が選択可能になって来ている、新しいツールが増えた、ということ
希少疾患
患者自身が分断・孤立している
金銭的なフィードバックに関しては
仮想通貨的側面にフィーチャーすると、価格のボラティリティが激しいことが問題になる
会員権的なNFTの方がより適しているのでは